2020/01/27 16:31
靴や靴下を脱いだ時に、自分の足の臭いが気になる方は多いと思います。
その原因は多岐にわたります。体質によるものもあれば、気温であったり、長時間靴下を履いていること、ストレスや疲労なども臭いを生み出す原因になります。
私達Humming birdでは、靴下の素材に特化して靴下の臭いが悪化する・くさくなってしまう原因に着目し、靴下の臭いと素材のメカニズムについてご説明します。
化学繊維もコットン(綿)素材も、靴下が臭くなってしまう恐れあり
靴下でよく使われる素材の特性は、大きく分けて以下の3つの特性があります。
- 吸水性
- 発散性
- 抗菌性
化学繊維は吸水性が強くありません。足裏は汗を書きやすい部位なのですが、化学繊維は吸水性が高くないので、蒸れやすく、臭いがこもりやすくなります。
皆さんがよくお買い求めになるであろう、ユニクロさんやしまむらさん、無印良品さんなどで販売される靴下の素材を見てみると、100%化学繊維ではありません。コットン(綿)が最も多く使われています。
コットン(綿)は、化学繊維に比べて吸水性はとても高いです。ただ、発散力がない。それは化学繊維もコットン(綿)も同じなので、「臭くなりません」とは言えないのです。靴下の臭い対策に有効な素材かどうかというお話であれば、化学繊維とコットン(綿)には、大きな差がありません。
靴下のニオイ対策におすすめな素材は、リネン(麻)とシルク
吸水性と発散性に優れた天然素材の代表格が、リネン(麻)です。
リネンはコットン(綿)に比べて吸水性が高く、発散力は天然繊維のなかでNo.1です。そのため、化学繊維等に比べると全然蒸れません。リネン糸は中心に空間がありますので、天然繊維の中ではトップクラスの吸水性と速乾性を持っています。
リネンの特徴は独特のシャリシャリ感です。リネンでしか絶対に出せない肌触りや涼しげな色味と風合いが楽しめますが、「あまり頑丈に見えない」という方も多いと思います。スタッフもそう思っておりました。穴が開く心配は無用です。リネンは天然繊維の中でも最も硬く丈夫な糸です。
リネンゆるハイソックスの紹介
リネンは最初履くと硬く感じますが、慣れてくるとそのシャリシャリ感が最高の履き心地に変わります。最上級のリネンをほぼ100%使用しているため、他の繊維の靴下に比べ、開きづらいです。
リネンは綿に比べ3倍の吸水性と高い発散性があります。綿では吸いきれなかったムレを全て吸い取り、その分を全部外に発散してくれます。リネンはお洗濯での汚れ落ちも抜群にいいのでアウトドアにもぴったりです。
上質なリネンは洗えば洗うほど繊維が壊れていき、最初のシャリシャリ感が消え、フワフワの柔らかい肌触りに変わっていきます。リネンは「育てる靴下」なんです。リネンは履けば履くほど繊維が柔らかくなるので、肌触りが柔らかくなります。
シルクゴムなしソックス
シルクは蚕が自分の身を守るため、自分が一番過ごしやすい環境にするために作った糸です。紫外線ブロック、静菌作用、肌への修復作用等の効力を持っています。
また、シルクがリネンに比べて優れているのは、保湿、保温、放湿の3つの効果があることです。シルクの凄いところは、リネン(麻)と同じような発散性はありませんが、エアコンのような機能を持っています。
- 暑くなりすぎたら放温
- 寒くなりすぎたら保温
- 蒸れすぎたら放湿
- 乾燥しすぎたら保湿
夏は蒸れにくく、冬は冷やさない。そんな靴下です。
いかがでしたでしょうか? 天然素材をふんだんに使った靴下は、なかなかありません。是非この機会に、格別な天然素材の靴下の履き心地をお試し頂けたらと思います。